「キッチンカーカフェ」のメリット・デメリット・開業までの7ステップ

キッチンカーの営業風景

「カフェ開業@キッチンカー」奮闘記:
【初心者向け】「キッチンカーカフェ」のメリット・デメリット・開業への7ステップ

前回、自己紹介も兼ねてキッチンカーでカフェ開業を目指していることを書きました。

改めて、脱サラした40代独身男がこれから歩もうとしている「キッチンカーでカフェ開業」するまでのステップやキッチンカーについて、今わかっていることをまとめたいと思います。

  • 僕と同じように「キッチンカー」の開業を目指している人
  • キッチンカーに興味津々な人

このような方々の一助になれば幸いです。

コーヒーを販売しているキッチンカー

目次

①どんな「キッチンカー」があるのか?

キッチンカーにはどんなタイプのキッチンカーがあるのでしょうか?

フードトラックメーカーや保健所の方に相談・情報整理をして 、【メニュー】・【車】・【出店スタイル】の3つの視点で分類してみました。

【メニューの視点で分類】

  • 軽食フード系…ハンバーガー、カレーライス、たこ焼き、焼きそば、ピザ、ホットドッグ、どんぶり、から揚げ
  • スイーツ系…クレープ、焼き菓子、アイスクリーム、かき氷、スムージー、パフェ、パンケーキ
  • ドリンク系…コーヒー、紅茶、タピオカ、ハーブ

メニューの数だけ挙げればきりがないですが、大きく分けると「フード系」「スイーツ系」「ドリンク系」の3つのカテゴリーに分類できます。

2つ以上のカテゴリーのメニューを提供している「キッチンカー」もあります。

というより、むしろ2つ以上のカテゴリーを提供している「キッチンカー」の方が圧倒的に多いですね。

【車の視点で分類】

キッチンカーで営業するためには、営業場所の管轄する「保健所」でキッチンカーをチェックしてもらい営業許可をもらう必要があります。

そして「キッチンカーの営業許可」で認められる「調理工程」は、給排水のタンク容量別に大きく3つに分けられます。

  • 【給水・排水タンク容量40L】…簡易な提供直前加熱調理品(1日の営業につき複数品目可)
    or
    …2工程程度の提供直前加熱調理品(1日の営業につき1品目まで)
  • 温める程度の簡単な調理しかできません。(出来ることが一番少ない)
  • 「軽バン」タイプの車でも十分対応できるようです。
  • 個人的には、「スズキエブリ」がかわいらしい外観で憧れてしまいます。
  • 仕込み処理があるようなメニューはNGです。
  • 【給水・排水タンク容量80L】…2工程程度の提供直前加熱調理品(1日の営業につき複数品目まで)
  • タンクの大きさ的に、「軽バン」はまず不可能です。
  • スズキキャリィのような「軽トラック」であれば可能です。
  • 2工程程度の調理が認められるので、ちょっとした軽食などは対応可能。
  • 仕込み処理があるようなメニューはNGです。
  • 生のフルーツをトッピングで添えるようなこともNGです。(保健所の担当者に確認済み)
  • 【給水・排水タンク容量200L】…複数工程提供直前加工調理品(準固定施設と認められ「仕込み」が可能に!!)
  • スズキキャリィのような「軽トラック」でも対応可能です。
    僕が問い合わせした大手のキッチンカーメーカーでは、200Lサイズの給水・排水タンクを積むことができます。
    実際に実物も見せてもらいましたが200Lサイズの「給水・排水タンク」はかなりの大きさでした。
  • 私が問い合わせした神戸市の保健所の担当者によると、神戸市では「準固定施設」とみなし、一般飲食店と同様の食品提供認められます。
  • つまり、このケースのみ「仕込み」調理が認められるようです。

【出店スタイルの視点で分類】

  • ランチ出店
  • 軽食出店
  • イベント出店

大きく分けるとこの3パターンくらいでしょうか。

この出店スタイルによって営業する曜日、営業時間なども変わってきますよね。

どれか一つの出店スタイルに統一するのではなく、どのスタイルにも対応できるように「計画設計」することが大事だと思います。

【40代脱サラ男の僕自身が目指す「キッチンカー」のスタイルは?】

では、僕自身が目指しているスタイルを当てはめてみたいと思います。

僕が目指しているのは、「コーヒーを中心にしたカフェメニューを提供するキッチンカー」です。

そうすると、一番最小(40L)の給水排水タンクを有するキッチンカーでも可能ではありますが、これにしてしまうとほんとにドリンクのみで汎用性・適応力にかけてしまいます。

コーヒースムージーなどもメニューに取り入れたので、「80Lの給水排水タンク」を有するキッチンカーが最低でも必要かと考えています。

・仕込みまでできる「200Lの給水排水タンク」を有するキッチンカーにするのか?
・「80Lの給水排水タンク」を有するキッチンカーにするのか?

ここについては、正直今(2021年11月時点)も悩んでいます。

焦りは禁物。現時点では結論を出さずにもう少し熟考していきます。
(※その後「仕込みが可能な200Lの給水排水タンクを有するキッチンカー」に決心しました。)

②「キッチンカー」で開業することのメリット4つ

  • 開業費用が少額…新車購入でも500万円以内には押さえられそうです。
  • 月額固定費が少額…実店舗は、賃貸料がそれなりの規模でかかってきますが、キッチンカーは駐車代くらいしかかかりません。
  • 実店舗で開業する前の準備期間にできる。…僕自身が実店舗ではなく、キッチンカーにした最大の理由です。
  • 撤退する場合は、「キッチンカー」を売却できる。…いつか「実店舗」を持てるようになるまで成長した暁には、キッチンカーを売却すれば経営上も大変たすかりますよね。

③「キッチンカー」で開業することのデメリット4つ

  • 出店場所を自分で開拓する必要がある。
  • 保健所の管轄区域ごとで営業許可申請が必要になる。(保健所によって基準も若干違う。)
  • 基本的には簡単な調理メニューしか対応できない。(キッチンカーの種類にもよります。)
  • 電力やガスなどの確保が結構大変。(提供メニューによりますが、僕の場合コーヒー中心なのでお湯をどのように確保するかが生命線で、非常に重要!!)

④「キッチンカー」開業のための7つのステップ

ロードマップを説明するためのイメージ画像

自分なりに今まで情報収集をしてきて開業までのロードマップを作成してみました。

  1. 情報収集
    ・キッチンカーにかかわる法律(食品衛生法など)や、業態、調理内容などを自分の足と手で集めます。
    ・具体的には、ネットでの情報収集のみならず、キッチンカーの業者や管轄の保健所に通い不明な点をどんどんヒアリングしクリアにしていくことが大切です。
  2. メニュー開発
    ・個人的には、この「メニュー開発」が一番重要だと確信しています。
    というのは、メニューが決まらないと「どんなキッチンカーにするのか?」「どんな設備が必要になるの  か?」が何も決まらないからです。
    ・メニューが決まったら原価も試算し販売価格などもおおよそ決める。
  3. 「食品衛生責任者」資格の取得
    ・僕は先日オンラインで受講し無事合格しました。
    ・オンラインの場合、自分のスケジュールに合わせて受講できるのでとても楽ですね。
  4. キッチンカー制作(発注)
    ・メニューに適した「キッチンカー」を具現化していきます。
    ・器用な人、DIYが得意な人は自作するのも良いでしょう。
    ・僕の場合は、おそらく「キッチンカー業者」に発注することになると思います。
    ・とにかく初期投資を安く抑えたいという方は、中古のキッチンカーを購入するということも選択肢の一つかもしれません。
  5. 全メニューのオペレーション(仕入れから調理提供まで)の構築【前項「3」と同時進行】
    ・かみ砕いて表現するとすれば、全メニューの「調理練習」と「レシピ化」
    ・一人で営業する場合は別としても、自分以外の誰がやっても同じように美味しく調理できるように細かくレシピにしておきましょう。
    ・食材の仕入れ先なども決めておきましょう。
  6. 営業許可申請
    ・出店を予定している地域を管轄している保健所へ営業許可申請を提出する。
  7. 出店場所開拓
    ・今はネット上で探してくれるサービスなどがあるようです。
    こういうサービスを活用しつつ自分で開拓することも忘れないようにしたいと思います。
    ・最終的には定期的に出店できる場所を見つけられることが重要だと考えます。

ちなみに、僕の現在地【2022年4月時点】はどこかというと。。。

「4キッチンカー制作」「5 全メニューオペレーション構築」のあたりをさまよっています。
詳しくは以下記事を参照ください。

⑤【まとめ】結局のところは、何を提供するのかが大事!!

最後に今回の記事をまとめます。

どんなキッチンカーがあるのか?

【メニュー】・【車】・【出店スタイル】の3視点で分類分けしました。
特に重要なのは、【車の視点】での分類分けです。
給水・排水タンクの容量別に調理できる内容が変わってきます。

僕自身は、「仕込み調理NGの80L」タイプか「仕込み調理OKの200L」タイプのどちらかにする予定です。

「キッチンカー」で開業することのメリット4つ

  • 開業費用が少額
  • 月額固定費が少額
  • 実店舗で開業するまでの練習期間になる。
  • 撤退する場合、キッチンカーを販売できる。

「キッチンカー」で開業することのデメリット4つ

  • 出店場所を自分で開拓する必要がある。
  • 保健所の管轄区域ごとで営業許可申請が必要になる。
  • 基本的には簡単な調理メニューしか対応できない。
  • 電力やガスなどの確保が結構大変。

「キッチンカー」開業のための7つのステップ

  1. 情報取集
  2. メニュー開発
  3. 食品衛生責任者の資格取得
  4. キッチンカー制作
  5. オペレーション作成
  6. 営業許可申請
  7. 出店場所開拓

以上になります。

ここまでお読みいただきありがとうございました。

キッチンカー開業に向けて一歩一歩前進していきます。
尚、キッチンカー開業までの進捗状況については、以下記事で随時更新中です。

今後ともこのブログをよろしくお願いいたします。

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