【電動コーヒーミル・おすすめ2トップ】「みるっこ」vs「ナイスカットミル」比較検証
僕が開業予定のキッチンカー・「カフェ」の中心的メニューは「コーヒー」です。
そして「コーヒー」を美味しく入れるために必要な器具はいろいろありますが、その中でも特に重要なアイテムは、「コーヒーミル」といっても間違いではないでしょう。(もちろんほかにもありますが。。。)
そんなわけで、今回は、電動式の「コーヒーミル」で何かと比較される「みるっこ」と「ナイスカットミル」。
この2機種を徹底比較検証してみました。
ドリップしたコーヒーの味のレベルが1段階上がった感じがします。
どの点が素晴らしいのかを解説していきますので、美味しいコーヒーを求めている人はぜひ参考にしてみてください。
①長年使用してきた初代「ナイスカットミル」の特徴
「ナイスカットミル」は、コーヒー器具の名門である「株式会社カリタ」の製品で、大きくわけて3世代あります。
- 初代:ナイスカットミル【1984年~2016年】 価格帯:廃版の為不明。中古品が30,000円程度
- 第2世代:ナイスカットNEXT G【2015年11月~】 価格帯:58,000円(税別)※メーカーサイト価格
- 第3世代:ナイスカットG【2017年3月~】価格帯:50,000円(税別)※メーカーサイト価格
このナイスカットミル・シリーズは1984年発売なので、30年以上のロングセラー商品なんです。
信頼と実績のある「名機」といえるでしょう。
僕が10年以上にわたり使用しているは、「初代」ナイスカットミルになります。
安定した「挽き目」で十数年の間、1回も故障することなく僕の「コーヒーライフ」を支えてくれました。
- サイズ: 120×218×343mm
- 重量: 2.3kg
- 電源: 100V/120W 50/60Hz
- 定格電流: 1.2A
- 定格時間: 5分
- 容量: ホッパー/200g、粉受/100g
- カッター: カッティングタイプ
- 能力: 130g/分 中挽き
今回の比較検証は、あくまでも初代ナイスカットミルとの比較になります。
②名機中の名機「フジローヤル みるっこ」の使用感・特徴
一方、「フジローヤル みるっこ」は、コーヒー機器メーカー「株式会社富士珈琲」の製品です。
昭和4年創業なので、90年を超える歴史がある老舗中の老舗コーヒー機器メーカーですね。
ちなみに、「フジローヤル」はブランド名です。
みるっこは、家庭用の小型のミルではありますが、ちょっとこだわったコーヒー屋さんはたいてい使用しているので、業務用としての能力も十分に備えています。
実際に日本国内ではスペシャルティーコーヒーのパイオニアである堀口珈琲さんでも「みるっこ」を使っています。
- メーカー型番: R-220(みるっこ)
- サイズ: 165×245×360mm
- 重量: 5kg
- 粉砕能力: 250g(毎分)、中挽き・粗挽き
- ホッパー容量: 200g
- カラー: ブラック
- 電源/消費電力: 100V/130W (50/60Hz)
実勢価格は、50,000円ちょっとといったところです。
③「みるっこ」vs「ナイスカットミル」(コーヒーミル名機2機種の比較)
では、さっそく「みるっこ」と「初代ナイスカットミル」を様々な切り口で比較していきましょう。
機器のサイズ・大きさ
みるっこ | ナイスカットミル | |
サイズ | 165×245×360mm | 120×218×343mm |
重量 | 5㎏ | 2.3㎏ |
「みるっこ」よりナイスカットミルの方が一回り大きいです。
実際に持った感じも「みるっこ」は少し重たく感じます。
しかし、そんなに頻繁に動かすものではないので、「キッチンカー」で営業する上で、まったく問題ないと考えています。
カットスピード・音
僕がいつも飲んでいる1杯(200cc)どりの時の豆の量20gを粉砕する「所要時間」「音」について比較しました。
(音については、音量測定器を持ち合わせていないので「感覚」的なコメントですいません。)
みるっこ | ナイスカットミル | |
20gを粉砕する所要時間 | 6.49秒 | 17.13秒 |
音 | ナイスカットミルより音は静か。むしろ「音」が心地よい | 真夜中の静かな部屋でカットするのは少し気になるレベル。 |
ナイスカットミルにずっと慣れてしまっていたし、家で飲む分には全く問題になるスピードではないのですが、「みるっこ」と比較するとその違いが全然ちがいます。
キッチンカーでコーヒーの注文が立て続けに入った時に、「みるっこ」のスピード感があるのは大変助かりますね。
他のブログで「みるっこ」の音が大きいというレビューもありましたが、僕個人としては「むしろ静かだな」と思ってしました。。。
カット刃のちがい
みるっこ | ナイスカットミル | |
刃 | グラインド式 | カット式 |
特徴 | 豆をすりつぶして粉砕する。 | 豆を切り刻む方式。 |
実物画像 |
粉砕した豆比較
みるっこ | ナイスカットミル | |
粉砕した豆の拡大画像 | ||
均一に粉砕されている。 ドリップする際に嫌われる「微粉」も少なめ。 | 「みるっこ」に比べると豆の粒度にややばらつきがある。 |
「みるっこ」と「ナイスカットミル」のメモリ数値比較
この両機を比較する際に、この対比はみなさんとても気になるところかと思います。
僕自身もかなり気になっていましたので調べてみました。
みるっこ | ナイスカットミル | |
メモリの「値」 | 「1」から「10」まで0.5単位 【19段階】 | 「1」から「8」まで0.5単位 【15段階】 |
「みるっこ」と「ナイスカットミル」カットのメモリ値対応表
粗挽き | 中挽き | 細挽き | ||||||||||||||
みるっこ | 10 | 9 | 8 | 7 | 6 | 5 | 4 | 3 | 2 | 1 | ||||||
ナイスカットミル | 8 | 7 | 6 | 5 | 4 | 3 | 2 | 1 |
※機器の個体差があるので「目安」としてご参照ください
みるっこ | ナイスカットミル |
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粉の飛び散り具合
「静電気」による粉の飛び散る度合いは、「みるっこ」の方が盛大でした。(以下写真参照ください。)
ちなみにナイスカットミルの後継機の上位モデル「ナイスカットG NEXT」は、静電気除去装置がついているので、飛び散りはほぼありません。
実際に試飲比較してみました。
抽出条件は、以下の条件で統一しました。
- 豆20g
- 抽出量200g
- 抽出方法 コーノ式ドリッパーを使用し堀口式でドリップ。
堀口式ドリップ法については、こちらの記事参照ください。 - ファーストドリップ 20秒/抽出完了 2分30秒
みるっこ | ナイスカットミル | |
味 | 雑味がナイスカットミルに比べて明らかに少なく、豆本来の香味が感じられました。 | みるっこと比べるとやや雑味などがあると思います。 |
④【まとめ】みるっこ採用決定!!キッチンカーカフェ開業を目指す僕の結論です。
最後にまとめたいと思います。
みるっこ | ナイスカットミル | |
サイズ | 165×245×360mm | 120×218×343mm |
重量 | 5㎏ | 2.3㎏ |
20gを粉砕する所要時間 | 6.49秒 | 17.13秒 |
音 | ナイスカットミルより音は静か。むしろ「音」が心地よい | 真夜中の静かな部屋でカットするのは少し気になるレベル。 |
刃 | グラインド式 | カット式 |
特徴 | 豆をすりつぶして粉砕する。 | 豆を切り刻む方式。 |
実物画像 | ||
粉砕した豆の拡大画像 | ||
均一に粉砕されている。 ドリップする際に嫌われる「微粉」も少なめ。 | 「みるっこ」に比べると豆の粒度にややばらつきがある。 | |
メモリの「値」 | 「1」から「10」まで0.5単位 【19段階】 | 「1」から「8」まで0.5単位 【15段階】 |
「みるっこ」と「ナイスカットミル」カットのメモリ値対応表
粗挽き | 中挽き | 細挽き | ||||||||||||||
みるっこ | 10 | 9 | 8 | 7 | 6 | 5 | 4 | 3 | 2 | 1 | ||||||
ナイスカットミル | 8 | 7 | 6 | 5 | 4 | 3 | 2 | 1 |
※機器の個体差があるので「目安」としてご参照ください
今回、自分自身で「みるっこ」「ナイスカットミル」を細かく比較検証してみて、「みるっこ」は確かに素晴らしいコーヒーミルだという事が実感できました。
10年以上使用してきた「ナイスカットミル」ももちろん素晴らしいミルなのですが、それをうわまっている感じです。
【みるっこの魅力】:コーヒーのポテンシャルを最大限に引き出すことができ、欠点要素が少ない「スペシャルティコーヒー」を淹れるときにおすすめです。
雑味のない透明感のあるコーヒーを愉しめます!!
、ナイスカットミルの後継機の上位モデル「ナイスカット NEXT G」もいろいろなレビューを拝見すると粒度も「初代」より安定した素晴らしい機種のようですよ。
とはいえ、粉砕時間が少し遅いみたい(あえて遅くしている)ですので業務用仕様としては厳しいのかもしれません。
ということで、キッチンカーでカフェ開業を目指す僕は、「みるっこ」採用決定です!!
ここまでお読みいただきありがとうございました。
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